「10万Kmを超えたから、もう高く売れない」
「20万Km近く走っているから、さすがに廃車かな」
車を売ろうとしたとき、走行距離を見て最初から諦めてしまう方は少なくありません。
確かに日本の中古車市場では、「10万Km」は一つの大きな境目になっています。
では、なぜ10万kmを超えると査定価格が下がりやすいのでしょうか。
理由は意外と単純です。
日本では、10万kmを超えた中古車を積極的に買いたい人が少ないからです。
国内販売を中心にしている中古車店にとって、仕入れた車は日本国内で次のお客様に販売しなければなりません。
どんなに調子の良い車でも、走行距離が15万km、20万kmとなれば、国内では販売しづらくなります。
売りづらい車は、当然ながら買取価格も抑えざるを得ません。
ところが、その車を日本ではなく海外で販売するとなると、話が変わってきます。

『1986年カローラレビン通称86 ドリフト車としてアイルランドで圧倒的な人気』
私たちは千葉県柏市で中古車を買い取り、実際にイギリスやアイルランドを中心とした海外市場へ輸出しています。
この仕事をしていると、
「日本で評価される車」と「海外で欲しがられる車」は、必ずしも同じではない
ということを日々実感します。
車の価値を決めるのは「何km走ったか」だけではない

『カローラ レビン86の走行距離。買取価格300万円越え、アイルランドに輸出』
海外のバイヤーから車の注文を受けていると、走行距離だけでは説明できない評価に出会います。
同じ15万kmの車でも、ある車はほとんど問い合わせがなく、別の車には海外から購入希望が入る。
なぜでしょうか?
車種や年式はもちろん、グレード、エンジン、駆動方式、ボディカラー、内装、装備、ディーラーオプションまで見られているからです。
日本ではそれほど価格差がつかない装備でも、海外では「その仕様を探していた」というお客様がいることがあります。
逆に、日本では人気のある仕様が海外でも同じように人気とは限りません。
中古車の価値は、その車だけを見ても分からないのです。
「その車を欲しがっている人が、世界のどこにいるのか」
ここまで見て初めて、その車の違った価値が見えてきます。
国が変われば「欲しい車」も変わる
海外市場というと、「日本車は海外で人気だから」と一括りにされがちですが、実際はそんなに単純ではありません。

『1991年式 マークⅡワゴン 日本国内買取価格220万円』
国が違えば、税制も違います。
道路事情も違います。
駐車場事情も違います。
燃料価格も違えば、車に対する文化そのものも違います。
私たちが多くの車を輸出しているアイルランドでも、その違いを実感します。
たとえば一定の年数を経過した車は、ヴィンテージ/クラシック車として税制上の扱いが
変わります。
すると日本では単なる「30年以上前の古い車」であっても、現地ではまったく違った商品として見られることがあります。
一方で、車は大きければ大きいほど人気があるわけでもありません。
アイルランドでは駐車場などに高さ制限ゲートが設置されている場所もあり、背の高い車やキャンピングカーなどは日常利用で不便になることがあります。
こうした現地事情も、中古車の需要に影響します。

『1988年 トヨタ ハイラックス 買取価格 150万円、アイルランドに輸出』
日本のオークション相場表だけを見ていても、こうした事情までは分かりません。
中古車の価値は、日本を出た瞬間に物差しが変わることがあるのです。
10万km、20万kmでも探している人がいる
海外では日本ほど「10万km」という数字だけで車を切り捨てない市場があります。
もちろん、20万kmなら何でも高く売れるという意味ではありません。
重要なのは、
「20万km走っているか?」
だけではなく、
「20万km走っていても、この車が欲しい人がいるか?」
です。
旧車、スポーツカー、SUV、四輪駆動車、商用車、希少グレード、特定のエンジンを搭載したモデルなどは、走行距離だけでは判断できない価値を持っていることがあります。

『日本の自治体で使用した消防車 アメリカで需要あり』
さらに面白いのは、車両そのものだけではありません。
古い車になればなるほど、その車を維持するための中古部品にも需要が生まれます。
私たちは車両だけでなく自動車部品も海外へ輸出しているため、こうした需要を目にする機会があります。

『部品を20Fコンテナでカナダに輸出』
輸出会社が車を買い取る意味
私たちも、日本国内の中古車相場を見ないわけではありません。
国内オークション相場は当然確認します。
違うのは、そこで査定を終わらせないことです。
「このモデルならイギリスではどうだろう」
「アイルランドならこの年式に需要があるのではないか」
「このグレード、このエンジン、このオプションなら探している顧客がいるかもしれない」
実際の海外市場と照らし合わせながら車を見ます。
私たちは買取専門会社ではなく、買い取った車を自分たちで海外へ輸出している会社です。
だからこそ、国内で再販売することだけを前提にした査定とは、違う答えが出ることがあります。

『1991年 日産 シルビア S13 世界で人気。こちらの買取価格は220万円』
「他社査定○万円 → 当社買取○万円」
のような実例があれば、なぜ価格差が生まれたのかまで含めて紹介していきます。
「こんなボロボロの車、売れるわけがない」と思う前に
年式が古い。
15万km、20万km走っている。
キズもへこみもある。
塗装も傷んでいる。

『シルビア内部』
そして車を見ながら、
「さすがにこれはボロボロだから売れないだろう」
と思っている。
そんな車こそ、一度見せてください。
もちろん、すべての車に高値がつくわけではありません。
海外へ持っていけば何でも高く売れる、という話でもありません。
でも、日本国内の基準だけで「価値なし」と判断されてしまった車の中に、海外ではまだ探している人がいる車が混ざっていることがあります。
廃車にしてしまえば、その可能性もそこで終わりです。
だから私たちは、廃車や下取りを決める前に一度査定してみることをおすすめしています。
SHONAN TRADINGは「その車の次の市場」まで見て査定します

SHONAN TRADINGは千葉県柏市を拠点に、中古車買取、中古車輸出、輸出代行、自動車部品輸出を行っています。
特にイギリス・アイルランドを中心とした海外市場へ継続して車両を輸出しています。
旧車、希少車、輸入車、10万km・20万kmを超えた過走行車、30年以上前の車も査定いたします。
「こんなに走っていても売れる?」
「この古い車、海外では人気がある?」
「他店の査定価格に納得できない」
「もう廃車にしようと思っている」
そんな段階でも構いません。
日本での価値だけで終わらせず、海外での次の可能性まで含めて、その車を見てみます。
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